なんでも写真館

雨と晴れの間の人生を

不意に訪れる雨も

つんざくような吹雪の日も

海原のような花畑も

突然襲われる不安や情けなさも

 

全てが宝物だと思えますように

誰かの宝物のような景色の中に

少しでも私のかけらがありますように

 

10年近く前から知っていて

見かける度に目を通していたのだけれど

結末が早くから見えてしまって

なかなか購入にいたらなかった

続刊の初版限定書き下ろしを見つけて急遽購入した1冊

 

人間の不恰好で複雑すぎる心というものを

最近、とてつもなく愛おしく、暖かく感じます

 

それが、世間から見て、かわいそうだとか、不幸だとかに見えたとしても

ここにある命は、ただ現実を受け止めて生きているだけで

嘆いたって憂いたって、それは世界でたった一つ私にしか生きられない宝物みたいな人生なんです

 

雨と晴れ間の境目を見つけた時みたいに

私の命の隣にはいつも誰かがいてくれるから

 

早くに実家を出た私には、父との長いドライブが多かったと思う

家族と離れた高校の3年間、帰省のタイミングは二度ずつあって

父は全てのタイミングにしっかりとやってきた

実家で育った弟よりも特殊で大切な時間だったのかも

 

長いドライブで出くわした雨と晴れ間の境目に、父が興奮気味に喜んで

反抗期の私だって、幻想的だと思ったくせに、仏頂面のまま鼻で笑った

 

祖母とのドライブでも出くわした事があって、子どものように喜ぶ祖母を眺めながら、この間父さんとも見たよ

なんて言ったら拗ねるだろうなと思って飲み込んだ

 

この本のおかげで、幻想的なこの瞬間を2人分の人生と分かち合えたことがとんでもない宝物のように思えた

 

血縁が1番厄介だ

 

という私の評価は一生変わらないけれど

2人の大切な人と同じ景色を喜べたことと

やっぱり、私にとって2人とも大切なんだと思えたことは

この本に出会えて本当によかったと思う

 

 

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1 件の返信 (新着順)
しお
2025/04/21 15:25

明石のゆでたこさん、こんにちは!
有川さんは前にかなり読んでいたのですが最近全然読まなくなってしまいました。
感想ありがとうございます

血縁が1番厄介だ
なるほどな一言ですね

違う本ではありますが、久しぶりに本棚から出してきて読んでみようかなーと思いました☺️


しおさんこんにちは☺️
有川さんの本を全て揃えるのが夢です😆